概要

 近年、気候変動や災害リスク低減、持続可能な開発といったGEO(地球観測のための政府間会合)の3つのテーマに取り組むため、アジア・オセアニア地域の国々の衛星データに対する要望が増加してきています。その要望に応えるため、AOGEOは、メコン川流域、太平洋島嶼海域、ヒマラヤ山岳地域を優先地域とした新たな横断プロジェクトとしてIntegrated Priority Study(IPS)プロジェクトを開始しました。IPSプロジェクトは、GEOの3つの優先連携分野である持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)、パリ協定、災害リスク軽減のための仙台防災枠組みを参照し、2017年にコンセプトの構築を開始し、2018年に京都で開催されたGEOSSアジア太平洋シンポジウムアジア(現AOGEOシンポジウム)での検討を経て、2019年のキャンベラのシンポジウムで開始が宣言されました。
   IPSプロジェクトでは、衛星や機械学習、再解析により生み出された様々なデータセットをメンバー国が無償で提供し、1)AOGEOの既存のタスク間の横断的活動や研究を推進し、2)地域の専門家によるAOGEOの活動への参加を促すとともに、3)AOGEO地域において地球観測データの価値を高めることを目標としています。
 提供されたIPSのデータセットは、豪州地球科学機構が運用するOpen Data Cubeにアップロードされ、AOGEOの調整委員会(Coordination Board)の共同議長による賛同を得ることによって、利用ができます。研究の提案者が調整委員会の共同議長(CB-CC)へ申請書を送付すると、調整委員会の共同議長が随時審査を行い、承認が得られ次第、データセットを管理している豪州地球科学機構が提案者に対してアクセスコード等を提供します。なおデータセットの利用を承認された提案者は、次の年のAOGEOのイベントにおいて、進捗と成果を報告することが義務付けられます。
 申請者向けのより詳細な情報は「IPSプロジェクト参加申請のための手引き」に近日中に掲載予定です。